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SHELTER【気象系BL小説】

第9章 HEAVEN


会見を暫く見守って、俺達はパソコンを閉じた。

後は、あいつらで上手くやる。
だから俺達は、クラブを開ける準備にかかった。

「なにもこんな日に開けなくてもいいんじゃない?」
「だって、皆、飲みたいでしょ…多分、押しかけてくるから、商売してやろうよ」
「…雅紀…なんか商魂たくましくなったね…」
「そう?これからは、ビシビシいくからな?」
「わあ、こわい…」

くすくす笑いながら、俺達は準備に走り回った。

Club lunar mariaは、開店と同時に満席になった。
皆そわそわして、俺達の話を聞きたがる。

「話してやるから、ちゃんと注文してよ?」

智が商売上手で、その日の売上は凄いことになってた。

「やべえ…厨房が回らない…シュウに手伝わせよう…」

客で来てたシュウを引っ張り込んで、なんとか3人で回してると、段々クラブは熱気を帯びてくる。

「ちょお…こんな日なんだから飲ませてよ…」

シュウは零しながらも、手際よく料理を作っていく。

「あいつら帰ってきたら、飲ませてやるから…」
「もお…!」

スエードの人間であるシュウは、ここに任務で来て10年になろうとしてた。
そろそろ交代って話が出てるらしいが、断っているらしい。

だから…翔がこっちに来る名目を考えるのに一苦労だった。

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