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SHELTER【気象系BL小説】

第8章 ユメノドリーム


「それに、今までニノはアースノールで、大切に大切に…毎日体調管理されながら生きてきた…それが、B地区みたいな過酷な環境で、どうなるか…」

おばけが終わってから熱を出したことを見ても、誰にも…予測はできないことだと翔は言った。

「長野博士は…多分捕まるだろう…」
「えっ…」
「KAZUの件で、今までやってきた不法な人体実験のことが明るみに出る。だから…少なくとも、アースノールには居られなくなるんじゃないかな…」
「そっか…」

ニノは少し俯いた。

「…あの人は…それなりのことをやってたんだから、償うべきだと思う…」

ぽつりと、一言だけ言った。

「ニノ…ここにいたら、お前の身体は誰も管理できない。それがどういうことだか、わかるな?」
「うん」
「いつ、なにが起こるかわからない。もしかしたら…明日、突然ってこともあるかもしれない」
「…うん…」
「それでも、おまえはここで人間として生きていくんだな?」

翔はニノの手をぎゅっと握りしめた。

「…うんっ…それでも僕っ…ここで、生きていきたいっ…」

ニノも翔の手を握り返した。

「わかった…俺も、できるだけのことはする…」
「翔…」
「だから…生きろ…」

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