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SHELTER【気象系BL小説】

第8章 ユメノドリーム


潤が戻ってきて、また静かになった。

智も潤も、ベッドの周りに座ってニノを見てる。
俺はタオルを取り替えながら、ニノの身体を起こして解熱剤を飲ませた。
自分の口に薬と水を含ませ、口移しにする。

一瞬、目を開けてニノは微笑んだ。

ごくりと飲み込むと、また目を閉じてしまった。

「たくさん、寝るんだよ…」

濡れた前髪をかき分けて額にキスすると、また規則正しい寝息が聴こえてきた。

「無理させたな…ほとんど外に出たことないっていうのに…」
「ん…でも本人がやりたい、やれるって思ってたから、止められなかったとは思うよ」
「ああ…」
「大丈夫なのかな…」

智がぽつりとつぶやいた。

「翔が、ニノはもしかしたら特殊な方法で命を永らえてるかもしれないって言ってたよね…」
「あ…」
「アースノールに…帰さないといけないのかな…」

それだけはさせたくないけど…
でもアースノールに行かないとニノが死んでしまうというのであれば、戻すしかないだろう。

「翔を…待とう」

潤の声が、重く沈んでいた。

その日は交代でベッドに入ってニノの隣で休んだ。
時間が経つのがやけに長く感じた。

腕に抱いたニノが熱い…

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