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SHELTER【気象系BL小説】

第8章 ユメノドリーム


「おい、今、なんか聴こえなかったか?」

テントの中から聴こえた声で、俺達は一旦身を隠した。
テントが揺れたかと思うと、入り口が開いて人が出てきた。

「あっ…倒れてるぞっ!」
「おい、大丈夫かっ!?」
「もお…飲み過ぎなんだよ…」

口々に言いながら出てきて、ちんこ丸出しで倒れてるじいさんを介抱しだした。
その時、どこからか小さな泣き声が聞こえてきた。
作戦Bに入ったのだろう。

「ん…?なんか聞こえないか…?」

一人だけ若い男が警戒して、あたりを見渡す。

「なんの音でしょうか…」
「おい…危険な野生生物はいないんだろう?」
「ええ…そういうのは居ないはずですが…」
「あっ…なんだあれはっ」

じいさんたちが見た方向には、ぼんやりと光りの玉が見えた。
あれは、後方の人たちが竹の先につけた糸でぶら下げてる火の玉。
良く出来てる。

「ひっ…ひいいっ…」

突然、丸出しじいさんが飛び起きた。

「出たーっ出たんだああっ…男の幽霊がっ…」
「ええっ…」
「し、白い服を着て恨めしそうにっ…ひいいっっ…」
「落ち着いてくださいっ…そんなわけないじゃないですかっ…」
「き、昨日殺した男にそっくりだったあっ…やめろおおっ」

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