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SHELTER【気象系BL小説】

第8章 ユメノドリーム


次の日、おばけ作戦を決行した。

昼間の狩りは俺達のいる学校の近くまで及んだ。
あぶり出しの銃声が、結構近くで鳴っていたから、わかった。

周辺の殆どの住人が避難できているから、ただ息を潜めて様子を見ていたが、学校までは踏み込んでこなかった。
人が居ないから、他の地区へ流れていったんだろう。

日が暮れるのを待って、選抜隊を組んだ。
後の者はバックアップをする。

選抜隊が驚かす役目で、バックアップは選抜隊の身に危険がないようフォローするのだ。

みんなで、できそうな範囲のことを無理なくやることを申し合わせた。
命に関わるシーン以外は、絶対に無理をしないようにと、堅く約束する。

Clubの常連とか、店のオーナーたちは俺達に全面的に協力してくれた。
それ以外の住人も、これからの生活がいいものになるならと、協力してくれてる。

みんな、一つの目標を持ってなんだか普段よりも生き生きして見える。

選抜隊は、シュウにやっぱりリーダーを任せた。
おばけ役は智、ニノ、俺。
潤は後方のリーダー役。
後方でフォローする人たちはおばけの人形も操作する。

「どう?似合う?」
「わあ…智、こわーい!」
「怖い?怖い?」

手をぶらーんと身体の前で垂らして見せる智。

「ねえ?なんでおばけだと手をぶらんってしてるの?」
「えっ?」
「えっ?わかんないの?」

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