第8章 ユメノドリーム
「うへえ…」
シュウが面白そうに呻いた。
「ま、そういうことなら盗んだものの使い方は俺が教えるから」
そう請け負ってくれた。
みんなが生き生きとしていた。
狩りが始まると、ただただ怯えていたのが嘘のようだった。
それからみんなでお化けを作って…
その夜は、そのまま眠りについた。
狭いベッドの上で、4人、抱き合いながら目を閉じる。
「むふふ…」
ニノがにやにやしてもぞもぞしてる。
きっとおばけになるのが楽しみで眠れないんだろう。
「こら、寝ないとバテるぞ」
潤がタオルケットを掛けてやりながら苦笑いしてる。
「楽しみなんだもん」
「だよなーっ」
智とニノはほっぺをつつきあってキャッキャしだした。
「ほらー…もう、寝るって言ってるのに…」
ぐいっとニノを引っ張って抱きしめると、潤も智を抱きかかえて背中を向けた。
「お子様同士は離した方が良いな」
「おっお子様って!俺のことかよっ!潤!」
「はいはい…智は大人だ。立派なズルムケだ」
「じゅ、潤っ!」
「ねんねしような~…」
「もおおっ…」
ごそっとニノが動いて俺の顔を見た。
「雅紀?」
「ん?」
「ズルムケってなに?」