• テキストサイズ

SHELTER【気象系BL小説】

第8章 ユメノドリーム


それからはシェルターにいる元気な人たちを巻き込んで、おばけ企画に没頭した。

明るいうちにと、シュウを偵察隊のリーダーにしてニノと智が学校を出発していった時は、内心どきどきしていたけど…

無事に戻ってきてくれた時は、なんで今まで俺達はなにもしなかったんだろうと思ったくらい、あっさりとしていた。

今なら、なんだってできる。
やれることを、やってやろう。
全員がそう思ったんじゃないかな…

きっと、時が来たんだ。
雌伏の時は終わったんだ。


「あのねー、おじいさんみたいな人たちが4人と一人は若い人だった。多分、ガイド役じゃないかな」
「殴ったら死にそうな感じだった」
「おい…あんま舐めて掛かってたらだめだろう」
「いや、まじでそんなかんじ。ほんと、ろくな遊びしねえ老害だったわ」
「シュウまで…」
「案外、敵がおばけに見えてたのは、俺達の方かもな…」

潤の一言に納得してしまった。

「…敵はここ、この防御壁の際にキャンプ作ってる」

シュウが、B地区の簡単な地図にマジックで印をつける。

「武器は?」
「そうだなあ…あのじじい連中だったら、持ってても使いこなせるかな…油断はできないけど」
「逆に武器、盗んじゃえばいいよ」

またしてもケロッとニノが言い放った。

/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp