第8章 ユメノドリーム
「狩りで殺された人たちの恨み、全部出たようなおばけとか?」
「ふふ…ションベンちびりそうなやつな…」
「へへ…今回の狩りの連中は、何人なんだろ?」
「さあ…また5人くらい?」
「じゃあ、ここに居る人のほうが多いんだねっ!」
ニノが勢い込んで言うと、にっこり笑った。
「たくさん驚かせてあげようね!」
それからどんなおばけがいいか、どんな脅し方をするのか色々話し合って…
できればたくさん居たほうがいいから、他のシェルターにいる元気な連中にも協力を仰ぐことにして…
「まずは狩りの連中がどこにキャンプしているのか調べないとね…」
「見つからないようにしないと…」
智が寝転がりながら足をぶらぶらさせる。
「僕が行くよ。僕、怪我してもすぐ治るし」
ニノがケロリとして言う。
「ばか、ここの地理わかってないやつが行ったって危ないだけだろ」
「誰が行っても危ないことには変わりないんじゃない?」
脳天気に智が言う。
「…シュウを連れて行こう。ボディガード」
「えっ…」
ニノがにんまりと悪い顔をした。
「あの人なら、訓練受けてるでしょ?利用しない手はないよお…」
頭、いい。