第8章 ユメノドリーム
今まで俺達は、狩りの連中に敵うわけがないと何もしてこなかった。
でも、何かできるんじゃないか。
殺すことはできない。
それこそ後でなにがあるかわからない。
二度とここに来たくないと思わせるようなことが…
「俺達も少し、休もうか…」
「うん」
「ニノ…腰、痛くない?」
「えっ…なんでわかるの?」
「だって…昨日…」
「あっ…」
真っ赤になってニノは俺の胸に顔を埋めた。
「え…えっちすると、腰が痛くなるの…?」
「そうだよ…本来の使い方と違うことしてるしね…」
「そ、それもそうだね…」
昨日のことを思い出したのか、照れに照れて顔を上げない。
「も、もうっ…思い出しちゃった…」
とろんとした顔でニノは俺を見上げた。
「キス…して?」
「ん…」
ちゅっと触れるだけのキスをしたら、ニノはとびっきりの笑顔を見せた。
「雅紀、大好きっ…」
それからベッドに寄りかかって、床に座った。
身体を寄せ合いながら、少し眠った。
起きたら、潤と智も起きてて。
4人で缶詰でお腹を満たしながら、これからのことを話した。
「すっげーこと考えるな…」
潤が苦笑いする。
「でもさ、せっかく僕がここにいるんだから、利用しない手はないと思うよ?」