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SHELTER【気象系BL小説】

第8章 ユメノドリーム


深い、瞳をしていた。

「うん…」
「これからも、そばに居ていい…?」
「もちろんだよ…」
「良かった…」

微笑むと、俺の頬を両手で包んだ。
ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が重なる。

「雅紀…好きだよ…」
「うん…ニノ…俺も、好きだよ…」

ぎゅっと抱き合って、身体を離した。

「さあ、行こう」

シュウの入ってる穴蔵の部屋まで身をかがめて歩く。
ガラス窓の外は、もう完全に日が昇っていた。

いつどこに、狩りの連中が現れるかわからない。

教室の戸を開けると、床の扉を上げた。

そこは、俺達のいる穴蔵と同じような作りになってる。
ひとつ下に降りて、戸を叩く。

「シュウ、起きてるか?」

中から扉が開かれた。

「マサキ…ニノ…」
「少し話がしたい、出てくれるか」
「ああ」

シュウを教室まで上げると、そこで座り込んで話をした。
ニノがにこにこしながらシュウを見ている。

「シュウ。翔から話は聞いたよ」
「え?」
「ちょっと、のっぴきならないことが起こってね…スエードの人間なんだって?」
「わ…マジかよ…櫻井さん…」

バツが悪そうな顔して、髭面の頬を掻いた。

「…まあね。俺はスエードの人間だよ?」

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