第7章 Fuse

泣いてる…雅紀…
俺達のために…泣いてくれてるの…？

「雅紀…俺も、好きだよ…」

びくりと震えた背中に、またしがみついた。

「俺は雅紀のこと、大好きだよ…だから…」
「カズ…」
「だから…」




ニノ…俺達、愛して貰おうよ…




雅紀が顔を上げた。
そっと俺の顔を窺い見ると、俺の腕を引き寄せた。
むき出しの肩に、雅紀の唇が吸い付く。

「あ…」

快感が身体を駆け巡った。
あったかい…雅紀の唇…

「雅紀…」

肩から鎖骨を通って首筋を通って、俺の唇と重なった。
その瞬間、溢れ出た。

「…俺を…俺達を愛して…雅紀…」

ぎゅっと雅紀が俺を抱きしめた。

「うん…」

掠れた声だった。



雅紀の褐色の肌…とても綺麗…
肩に大きな痣がある。
それに手を這わせて、撫でるとくすぐったそうな顔をする。
そのほっぺにキスすると、雅紀は笑ってくれた。

雅紀の手も…俺の身体を撫でていく。
気持ちいいところを、まるで選んでいるかのように…

「あっ…」

びくっと中心が震えた。
もう…でちゃう…

「いいよ…我慢しないで…？」
「あ…恥ずかしい…」
「なんで？俺も男だよ…ちっとも恥ずかしいことじゃないよ？」