第7章 Fuse
それからしばらく、荷物の点検をして…
ちょっとだけお腹が空いたから、缶詰を食べて。
お水を飲んだら眠くなった。
「寝てていいよ?」
まさきにそう言われたから、素直にベッドに横になった。
「ありがとう…まさき…」
「え?」
「なんでもない…おやすみ…」
「うん。おやすみ…」
さらさらと前髪をまさきが撫でてくれたから、僕はすぐに眠りに落ちていった。
ありがとう…
僕はまさきもだいすきだよ…
じゅんも…
さとしも…
ドクターも…
みんな、大好き…
大好きだよ…
がさがさする音で目が覚めた。
暗い…
部屋を見渡すと、知らない部屋。
ちょっと湿っぽい…
がさがさする音の先を見たら、雅紀が居た。
「雅紀…?」
「うん?どうした?」
「ここ、どこ…?」
雅紀ははっとして俺の方を振り返った。
「カズ…?」
「うん…ここは、どこ…?」
「ああ…カズっ…」
駆け寄ってきた雅紀にぎゅっと抱きしめられた。
「ど、どうしたの…?」
「ううん…どうもしないよ…?」
「ここ…どこ…?」
「ここは、学校の地下だよ」
「なんでこんなところにいるの…?」
「避難、してるんだ」
雅紀は深い目をして俺を見た。