• テキストサイズ

SHELTER【気象系BL小説】

第7章 Fuse


「まさき…」
「ん…?」

僕を背中に乗せて、まさきは歩いている。
暫く歩いて、止まった。

「何が起こってるの…?」
「ん…」

ガタガタと音がした。
多分、木製の戸を開ける音。
どこかの教室なのかな…?

「ちょっと降りててね」

そう言って僕を床に下ろすと、ガタガタと何かしている。

「まさき…?」
「うん。待ってて。もうすぐだからね」

急に前が明るくなった。

「わ…」

周りは学校の机や椅子がたくさん積み重ねられてる部屋で、その床から灯りが漏れていた。

「さ、ここなら安全だから…歩ける?」

頷いて近づくと、そこにははしごが掛かってて地下に伸びていた。

はしごの横の壁に小さな棚がついていて、そこにろうそくの乗った小皿が置いてあった。

灯りはこのろうそくのものだった。

「今、通電してないから電気つけられないんだ。これで我慢してね?」

はしごの先は真っ暗だった。
少し怖かった。
まさきは後ろでがさがさしてるかと思ったら、手に電気ランタンを持っていた。

「あ、よかった。まだ電池あった…」

カチカチスイッチをつけて確認していた。

「さ、降りよう」

ランタンでまさきが照らしてくれたから、なんとか下まで降りることができた。

/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp