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SHELTER【気象系BL小説】

第6章 YOU


22時ちょうどに本部を出発した。
それまでに自分のチームへの報告もした。
俺は”狩り”を止めることはできない。
阻止して摘発するチームをB地区まで導く役割…
そしてB地区内部のことは軍部の掌握するところであって、スエードといつもせめぎあっている。
その仲裁が俺の役割だった。

移動する車内で情報を収集する。
シュウの通信は巧妙に偽装されて届いていた。
本当の通信は3日前から”狩り”を知らせてきていた。

あの雅紀からの通信…
狩りの隙を狙ってなんとか送ってきたものだろう…
もうちょっと早く気づいていれば…

長い時には一週間狩りがある。
それを楽しんでいる連中がいる。
サバイバルゲームかなんかと勘違いしてるんだろう。

今回はベルベットが介入してきている。

一番手に負えない、厄介な連中。
俺達の敵とも言える…

B地区を創りだしたやつら。

ここまで巧妙にして始めた”狩り”だ…
多分、議員連だろう。


そう、国会や都議会議員たちがこんな遊びしてんだ。

議員になるやつなんて阿呆だとわかっていたが、これほど阿呆だとは、スエードに来るまで知らなかった。

その阿呆を上手く利用して、日本を好きにしている官僚。
経団連…日本銀行…軍部…司法…

あらゆる機関は腐ってる。



日本は…


破滅の道を歩んでいる。

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