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SHELTER【気象系BL小説】

第6章 YOU


それとあと一つ、この件で俺が関わることになったチーム…

「櫻井、どうしたこんな時間に」

通りかかった村上…
こいつはアースノールを始め、科学関連企業の情報収集をしているチームだ。

「村上!おまえにこのデータ渡しておく」
「えっ…なんだよ」
「長野博士と今夕、コンタクトを取った」
「えっ…」
「アースノールの…いや、長野チームの情報だ。おまえにこれは任せる」
「…どういう話だった」
「…N1N0の脳移植の件だ」
「脳移植を認めたのか!?」
「ああ…長野博士は認めている。だからこれを…」

レコーダーを村上に託した。

「頼むぞ…村上」
「わかった」

長野博士の願いは叶えられないだろう。

だってニノはこれからB地区で生きていくんだから。
俺が、そうさせてみせる。

B地区は…ニノにとって、シェルターになるだろう。

あそこなら、おまえを守ってくれる。

そして俺が…


お前たちのシェルターになろう。


「櫻井!いいぞ、出ろ」
「防衛省に渡りはついたんですか?」
「ああ。うちのチームからも人員を付けるから…おまえが一番B地区に詳しい。頼めるか…」
「わかりました。2200に出動します」

もうすぐ22時になろうとしていた。

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