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SHELTER【気象系BL小説】

第5章 深遠の記憶


「じゅん…僕は人形?」
「違うよ…人間だよ…」
「戻ったらまた人形にされる…!」
「え?」
「いたいことされるっ!!」
「痛いこと?」
「僕は人形じゃない…人形じゃない…」
「ニノ!」

じゅんは僕のほっぺを殴った。

「潤っ!なにしてんだ!」

ドクターがじゅんの肩を掴んだ。

「落ち着け、ニノ」

そう言って僕を抱きしめてくれた。

「落ち着いて…誰もここではニノを人形にする人はいない」
「ほんと…?」
「痛いこともしない…」
「うん…」
「落ち着いた?」

そう言って僕の肩を掴んだ。

「ごめんな殴って…」
「だいじょうぶ…」
「何を、思い出したんだ?」
「あ…」

鮮明にあの時の声が蘇ってくる。
でもじゅんの手の温かさが、叫びだすのを堪えさせてくれた。

「僕は…おじさんの快楽を追求する人形…」
「え…?」
「どういうことだ」

ドクターも僕の肩を掴んだ。

「言える?ニノ…」

じゅんが優しい声をだす。

「辛かったら言わなくていいんだよ?」
「ん…」

じゅんの服をぎゅっと掴んだ。

「僕…おじさんにお尻の穴になにか挿れられたの…それは強姦なんだって…僕は快楽を追求するための人形なんだって…」

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