黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第13章 火傷
『はい、一回分ですね。どうぞ回してください』
「よぉしっ、頑張るぞー!」
ガラガラと音を立てて回していく。
3等賞は黄色の玉か。
「出たっ! 何色ですか?」
『…おめでとうございます!1等賞のお肉10kg大当たり~!』
「え、お肉!?」
見ると、出てきていたのは黄色ではなく金色。
青「なにが当たったんだ?」
黒「お店の人が鈴を鳴らしているということは何かしら良い物が当たったんですね」
赤「良いもなにも…出たのは1等賞だよ」
「私3等賞がよかったのに…!」
がくりと項垂れる絢をしり目に他の面々は大喜びだ。
青「まじかよ!肉じゃねーか!」
黒「1等賞だなんて凄いですね」
黄「赤司っち!これみんなで食べたいっス!」
赤「ちょっと待て、これを当てたのは絢だ。絢がどうするのか決める権利がある。 絢、このお肉どうする?」
「…どうするもなにも…当たったからには食べないと…でもこの量は2人では食べきれないし…みんなのことお家に呼んでいい?」
赤「絢がそう望むのならね」
黄「え、じゃあ赤司っち達のお家行っていいんスか?」
赤「絢が呼んでいいと許可したからな。オレ達の家で夕飯にしようか」
緑「オレ達の家とはどういうことなのだよ」
赤「一緒に暮らしているからね」
緑「なっ…!」
黒「いつも一緒にいるとは思ってましたが、まさか同棲までしているとは思いませんでした。」
「ど、同居だから!」
黄「同棲も同居もそんなに変わらないっスよ」
そういえば、キセキのメンバーには伝えていなかったな。
まぁ黄瀬は気づいていたみたいだが。
緑間は固まってしまったようだ。
彼はまだまだ初心だからな…
そうと決まればと再びスーパーに戻り、焼肉のタレや野菜、飲み物を買い込んだ。
こういうときだけ意見が一致するのが早い。
普段からこうだと助かるんだけどね…
主将の苦労など知る由もない帝光バスケ部レギュラー陣は和気あいあいとレジに並んでいた。