黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第12章 聖なる夜
「…夜は結構冷えるね…」
あれから映画を観たりカフェでお茶を飲んだりと二人でのんびりと過ごしたオレ達は駅前のクリスマスツリーを見に来ていた。
「午前中暖かかったからってコート置いてくるんじゃなかったなぁ。寒い…」
赤「まさか夕方からこんなに冷え込むとはな…絢、おいで。寒いだろう?」
手を広げながら呼ぶと絢が嫌だと顔を横に降る。
「恥ずかしいからいいよ」
赤「気にすることはないと思うけど?周りもみんな同じようなことをしている。」
辺りを見回せば恋人同士ばかりだ。
皆、それぞれくっついて暖をとっている。
「う…///」
恥ずかしそうにキョロキョロと周りを見てからオレの腕の中に入ってきた。
その可愛い行動に目を細めつつ彼女を抱きしめる。
「ツリーすごくキレイだね」
そう言ってオレの方を見ながら微笑んできた。
笑みを浮かべた絢はとても美しい。
赤「ああ…綺麗だな…絢が。」
「え?」
赤「本当に綺麗だ…」
うなじに口づければ、抱きしめていた絢の体温がみるみる上がっていく。
オレの誕生日の時のあの大胆な彼女はどこへやら。
未だにキスひとつで赤くなる絢は本当に純粋だ。
「そ、そういうことはお家で…!」
周りに見られていないかと慌ててオレを押し退ける。