黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第2章 2度目の出会い
あの日は高校受験の日だった。
雪がすごく、電車が止まるかもと予定よりだいぶ早くに家を出たのだが駅に着くとすでに運行がストップしていた。
「嘘………」
両親は父親の海外転勤に合わせてすでに国内をでてしまっていた。
私は高校から一人暮らしをすることになっていた。
両親はいない。つまり車で送ってくれる人はいないのだ。
「どどどどうしよう…とりあえず落ち着かなきゃ…そうだ、ヒッチハイクとか…っ…!
テレビでやってる受験生とかいたし…っ」
慌てて駅の外にでるが車が走っていない。
雪のすごさに車通勤の人も外に出ていないのだろうか。
気持ちは焦る一方なのに車は一向に通らない。
このままでは試験に間に合わない。
だんだん涙が出てきた。
「ど、しよ…っ…」
?「どうかしましたか」
そんなとき、声をかけてくれた人がいた。
その人のおかげで私は帝光高校での受験に間に合ったんだ。