黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第9章 小さな違和感
赤司side
絢の顔色が悪い。
授業中から青かったが、放課後になりますます青くなっていた。
時折携帯を見ては眉間に皺を寄せ、震えていた。
昼の食事も食欲がないと一口も口にしていなかった。
目の下のクマも酷い。
もしかして昨日は寝ていないのか?
黄「…絢っち!?しっかりして!」
黄瀬の大きな声が体育館に響いた。
声のした方を見ると……絢だ。
彼女が倒れていた。
「ん…ここは…?」
赤「保健室だよ。部活中に倒れたんだ。」
「赤司くん……そうだ私…黄瀬君と話してて急に目の前が真っ暗に…迷惑かけてごめんね赤司くん」
赤「いや、気にしないで。それより…昨日はちゃんと寝たのか?」
絢は途端に怯えた表情になった。
「ね、寝たよ…?」
声が震えている。様子がおかしい。
赤「絢、何があったかちゃんと教えてくれ。キミを守りたい。」
彼女に対する嫌がらせ以外にも何かあったに違いない。
この怯えようは異常だ。
「…っ………」
赤「絢」
長い沈黙のあと、彼女が小さく声を発した。
「助けて赤司くん……」