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黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの

第9章 小さな違和感



絢side

赤司くんと別れ、家に入り携帯の着信を見る。
128件。
その数字を見て気分が悪くなる。吐きそうだ。

「もうやめてよ…」


ある日かかってきた電話。

『…絢さんの携帯ですか?』
『はい、そうですが…どちら様で…』
『好きです。』
『え?』

電話はそれで切れた。

いたずら電話かな?とその日は気にしていなかった。
けれど次の日もまたその次の日も…1日に何度も電話はかかってきた。
私は段々怖くなり番号を変えた。
けれど、誰にも教えていない筈なのに電話はかかってきた。
何度変えてもすぐに電話がかかってきて…
回数は増え、夜中や学校にいる時間も…24時間非通知で電話はかかってきた。

内容はいつも同じ。
『好きです。』
一方的にそう告げられ、電話は切れる。

ただそれだけ。
ただそれだけのことだったが、毎日数百件もかかってくる非通知に私は完全に参っていた。

警察に言うべきだろうか。
でも実際の被害は何もない。ただ好きだと言われているだけ。
どうすればいいのか分からない。

「はぁ…コンビニでアイスでも買ってこよう…」

私は近くのコンビニに買い物に行った。
30分も経ってない。
それなのに、帰って来ると私の家のドアには張り紙が。
『どうしてこんなに想いを伝えているのにあの男と別れないんだ?』

「ヒッ…!」

どうして?誰が?
家までバレてる。
いつ?
今まで電話だけだったのについにこんな事まで。
怖い。
家の中に誰かいたらどうしよう。
私は震える手でカギを開けて中に入った。

中には誰もいなかった。 いつも通りの私の部屋。


結局この日は一睡もできなかった。


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