黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第7章 涙の告白
赤「絢…」
「ごめん大丈夫!助けてくれてありがとう!」
そう言って彼女は笑ったが…違う、いつもの笑顔じゃない。
赤「どうして泣いていたんだ?なにか嫌なことが?絢…オレに教えて…?」
「…なんでもないから…気にしないで…」
赤「なんでもない?泣いているのに?」
「ほんと大丈夫だから…あんまり私に優しくすると…っ…彼女に怒られちゃうよ…?」
絢は震える声でそう言った。 オレに彼女?どういうことだ?
赤「絢、ちゃんと話そう。どうやらなにか誤解があるようだ」
「誤解? 私…ちゃんと見たもの…赤司くんあの子と付き合うんでしょう…?」
見た?
赤「絢…違うよ。オレに恋人はいない。」
「嘘!だって赤司くんありがとうって言ってたじゃない!」
絢の大きな瞳から涙が零れ落ちる。
あの時、聞いていたのか。
赤「絢…その言葉には続きがあるんだよ。 『…ありがとう、だがすまない。オレは他に好きな子がいるから君とは付き合えない。』…そう言ったんだ。」
「え…?」
彼女の顔が驚いた顔に変わる。
赤「オレが好きなのは絢だよ。絢のことが好きだ…オレの彼女に…オレのものになってくれないか?」
キミにずっと伝えたかった想い。
どうか受け止めてくれ。