黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第7章 涙の告白
赤司side
オレは、絢を探していた。
あの後彼女と行くはずだったたこ焼きの屋台に向かったが、彼女はすでにその場所を離れたらしくそこにはいなかった。
携帯にも電話をしてみたが留守電につながった。
絢…どこにいったんだ?
『さっきの女の子可愛かったなぁ~』
『白い浴衣の泣きながら走ってた子?確かに可愛かったけど…ありゃ失恋したてって感じだったな』
白い浴衣? 絢のことだろうか。
失恋…絢は誰に失恋したんだ?
オレが彼女から離れていた間になにがあったんだ。
そのとき、彼女の声が聞こえた。
「離してください…っ」
『泣いてるじゃん~俺が慰めてあげるって!』
赤「彼女の手を離せ。」
『なに彼氏?』
赤「あぁ、そうだが何か?」
『ンだよ…男がいるなら早く言えよな!』
失礼なこの男はそう罵声をあびせながら去っていった。
この男をこのまま返すのは癪に障るが、まずは泣いている彼女のほうが先だ。
赤「絢…大丈夫だったか?」
彼女の肩がびくりと震えた。