黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第7章 涙の告白
赤司side
今日はいつもの面々で夏祭りに向かう。
その中にはオレの意中の相手、絢も来る。
はやる気持ちを抑えきれずに少し早く家を出た。
緊張…しているのだろうか。
彼女に好きだと伝えることに。
絢のことを愛してる。
その気持ちに嘘偽りはない。
だが、彼女がこの気持ちを受け入れてくれるのだろうか。
告白がなぜこんなにも緊張すると言われているのか理由がよく分かったなと、どこか他人事のように考えながら学校に着いた。
赤「やはり少し早かったか…」
待ち合わせ時間にはまだ余裕がある。
一人、みんなを待つことにした。
「…赤司くん?」
声のした方を見ると浴衣を着た女性の姿。
白の布地に牡丹の柄が鮮やかに映えている。
赤「絢…」
二番目に来たのは…絢だった。
「赤司くん早いね!私が一番乗りだと思ったのに」
赤「ああ、思ったよりも早く学校に着いてしまってね」
「私も!夏祭りが楽しみ過ぎて!」
そう言って笑う彼女の笑顔。
オレが好きになった笑顔だ。
早く家を出てよかったな。
この瞬間の彼女を独り占めできた。
白の浴衣は彼女によく似合っている。 いつも以上に胸が高鳴るのを感じた。
赤「その浴衣…とても似合ってるよ」
オレが一番に褒めたかったんだ。