黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第5章 挙動不審
「うーん…分かんないなぁ…」
私は今、数学の問題と格闘中。
友達もみんな数学が苦手なので頼りにならなかった。
いつもなら赤司くんに教えてもらうんだけどな…
そう思っていると始業の鐘が鳴り、先生が入ってきた。
どうしよう、問題解けてない。
『じゃあ今日当たってるやつ、前に出て問題解けー』
みんなぞくぞくと席をたつ。
私も前にいかないと…でも、どうしよう。
そう思っていると、スッと差し出された小さな紙。
なんだろうと思ってみると綺麗な字で書かれた答えだった。
赤「問題…解けてないんだろう?」
「あ、ありがとう…!」
私、変な態度とって避けたりしてたのに。
それでも優しくしてくれる赤司くん。
赤司くんのおかげで無事答えを黒板に書いて席に戻る。
席に戻ってもう一度紙を見ると矢印が書かれていることに気づいた。
なんだろう…裏側にも何かあるのかな?
そう思い、紙をめくると…
『どうして最近避けるんだ? オレは、何かキミに嫌われるようなことをしてしまったのだろうか。』
「っ…!」
赤司くん、やっぱり避けてるの気づいてた。
どうしよう。
嫌いじゃないのに。
好きだからまともに顔が見れないなんて…恥ずかしくてとても言えない。