黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第4章 遊園地
青「お、出てきたぜ!」
黄「あれ?2人手繋いでるっス!」
紫「あらら、ほんとだー」
赤「すまない、ミッションは失敗したよ。ここのお化け屋敷はとても怖いね」
ウソ。
怖がってたのは私だけ。
赤司くんは平気だった。迷惑かけたくなかったのにまた庇ってもらっちゃったな。
青「マジかよ!赤司が言うんだから相当だよな~」
黄「入ってみたかったっスけど、もう帰る時間っスね」
みんなが歩きだす。
私たちも遅れて歩きだした。
赤「そんなに怖かった?涙目になってる」
「お化け屋敷…昔から苦手なの…ごめんね、迷惑かけて…」
赤「迷惑だなんて思ったこと無いよ? むしろ、こうやって絢と手を繋げて嬉しかったよ」
そういって頭を撫でてくれた。
その途端に跳ねる心臓。
ずっとバクバクいってる。落ち着かない。
赤「と…お化け屋敷も出たし、手を離さないとね」
スルッとほどける手…
「もっと繋いでいたいのにな…」
赤「ん?何か言ったか?」
「ううん、なんでもない!」
今日は色んなことを知った。
赤司くんの服のセンスがいいこと。
ジェットコースターに乗れないこと。
女の人たちに囲まれてる赤司くんを見て嫌な気分になった理由。
それは、独占欲。
他の女の人と話してる赤司くんを見てるのが嫌だった。
だから、腕をくんでわざとアピールした。
『この人は私のものだ』と
頭を撫でられると心臓が跳ねるのも
手を繋ぐとひどく安心するのも…
全部、1つの想いから。
私、赤司くんが好きなんだ。