黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第14章 大切なキミ
赤司side
赤「…すまない、少し電話をしてきていいか?」
どうぞという彼女の了承を得てからリビングに行き電話を取る。
赤「…もしもし」
『征十郎様、そろそろお時間です。これ以上遅れますと…』
赤「分かっているよ、今降りる。」
赤司家専属の執事からの電話を切り、部屋へ戻る。
赤「絢、すまない。実はまだ用事が残っていてね。本当はこのまま看病していてやりたいんだが大事な取引先なんだ。」
「…そっか…忙しいのに来てくれてありがとう。いってらっしゃい」
あからさまに落ち込んだ顔。
口ではいってらっしゃいと言っているが、顔はいかないでと言っていた。
くそ、あんな上辺だけの奴らと会うために絢との時間を減らさなくてはならないなんて…だがしかし既にわがままを聞いてもらっている立場だ。これ以上遅れるのはまずい。
オレは絢の看病をするために取引先に会う時間を変更してもらった。
そのせいで料亭で相手と食事をしなくてはならない。
赤「(本来ならオフィスで挨拶するだけで済んだんだがな…)」
面倒極まりないが、自分一人の都合で赤司家への不利益は許されない。
今後のために取引先とはいい関係でいなくては。
赤「なるべく早く帰ってくるからいい子にしててくれ」
「子供じゃないもん!………いい子にしてるから早く帰ってきてね…///」
ああ、本当に可愛い。