黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第14章 大切なキミ
カチャカチャと聞こえる音に目を覚ますと、「すまない起こしてしまったな」と征十郎が頭を撫でてくれた。
「ううん、平気だよ」
赤「そうか。お粥を作ってきた、起き上がれるか?」
征十郎に軽く手伝ってもらいながら起き上がると征十郎がレンゲにお粥をよそってふぅふぅ冷ましている。
赤「ほら、口開けて」
「え…い、いいよ! 子供じゃあるまいし…自分で食べれるから…//」
赤「オレから彼女を看病する役目を奪うのか? そんなこと絢でも許さないよ」
「いや、なに言ってるの…//」
征十郎は急に時々変なことを言ってくる。
嬉しいけどすごく恥ずかしい…///
赤「早く口を開けるんだ」
「ぅ…////」
小さく口を開ければお粥が口の中に入ってくる。
「…おいしぃ…」
赤「ならよかった。もっと食べないと薬が飲めないよ」
結局征十郎は全部あーんで私にお粥を食べさせてきた。
この年齢でされるとものすごい恥ずかしい。
いつか征十郎にも同じことしてやるんだから!
恥ずかしい思いさせられた復讐(?)だ!
…そもそも征十郎って風邪とか引くのかな…引かないかもな。
…うん。
赤「食欲があってよかったよ。薬は口移しで…」
「結構です!」
この人自分がなんでマスクしてるのか忘れてるよ…風邪をうつしたくないからって言ってるのに、口移しとかありえない。
赤「…オレとキスするのは嫌か?」
「え。…そ、そういうわけじゃ…///」
本当は今すぐにでもキスしたい。
でも風邪をうつすのはもっとイヤ。
だから我慢するしかない。
赤「…風邪が治ったら好きなだけさせてもらうからな?今はこれで我慢するよ…」
ちゅ
おでこにキスされた。
「…余計熱あがっちゃうよ…/////」
赤「はは、すまない」
…ほんと征十郎にはかなわないな。