黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第14章 大切なキミ
赤「これでいいか?」
部屋に戻ってきた征十郎はきちんとマスクをしていた。
「うん…ごめんね迷惑かけて」
征十郎はスーツのままだった。きっと途中で抜けてきてくれたのだと思う。
迷惑かけたくなかったのにな…なんでうまくいかないんだろう。
赤「…そんな顔をしないでくれ。オレは彼女の看病ができて幸せだよ。弱ってる絢も可愛いしね」
「…ふふ…可愛くないよ…」
赤「ほら、汗をかいて気持ち悪いだろう? オレのベッドにしばらくいるといい。その間にシーツを取り換えておくから。」
征十郎にあっさり抱きかかえられると私の部屋から征十郎の部屋に移された。
あれ…そもそも私征十郎の部屋にいるのよくないと思って自分の部屋にいたはずなんだけど…熱で頭が痛くてあまり考えられない。
…もういいや、とにかく今は大人しくしてさっさと風邪を治してしまおう。
赤「ほら、こっちの方がサイズが大きいから着替えやすいだろう。」
そう言って、私にTシャツを渡してくれた。
赤「着替える体力もないなら着替え手伝うけど?」
「自分でできるから!外出ててよ!」
赤「何度も絢の裸は見てるのに…」
そう言いながらもきちんと部屋の外にでてくれた。
その間に征十郎のTシャツに着替える。
「征十郎、着替えたよ」
赤「あぁ、食欲はあるか?お粥を作ってくるよ。食べて薬を飲まなければ治るものも治らない。」
「うん」
赤「じゃあ作ってくるから待ってて」
私の頭を優しく撫でてから征十郎は出て行った。
「…征十郎のにおいがする…//」
Tシャツの優しいにおいに包まれて私はまどろみの世界に瞼を閉じた。