黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第14章 大切なキミ
それから10分後。
征十郎は数日ぶりにマンションに帰ってきた。
赤「絢、熱はどれくらいあるんだ?食事はしたかい?薬は?」
「…わ、私風邪じゃないです。」
なんとか誤魔化せないものかと下手な嘘をついてみたけど、征十郎にはお見通しみたいで…
赤「へぇ? そういうこと言うと…無理やり脱がせて鏡の前で汗ふくよ?」
「!?」
赤「風邪なの?風邪じゃないの?どっち?」
「…………」
赤「仕方ないな。今日の下着は何色かな…」
「っ…ごめんなさい風邪です!」
赤「初めからそう言えばいいんだ。」
そう言いながら、私の脇に体温計を挟んだ。
赤「どれくらい熱あるんだ?」
「微熱…」
赤「微熱?38℃も超えてるのに?」
「え!?そんなに…」
赤「風邪が悪化したんだろうな。」
「うぅ…風邪移したくないのに…ごめんなさい」
赤「風邪菌程度にやられるほどやわな鍛え方はしてないよ。
まぁ、絢の風邪なら口移しで欲しいが。」
「なっ…!」
またこの人は変なこと言って…バスケしてるのに風邪菌がほしいだなんて有り得ない。
「…それでもマスクして。お願い。」
マネージャーとしてここは譲れない。
赤「…分かった。ちょっと待ってて」
征十郎はマスクを取りに一度リビングへ戻っていった。