黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第3章 バスケ部のマネージャーになる
ファンの視線を気にしないように会話を続ける。
「そ、そういえば黄瀬くんだっけ、大丈夫だった?最後の方足引きずってたけど…」
赤「え?」
黄瀬が? オレには何でもないように見えたが。
赤「黄瀬、ちょっと来てくれるか」
黄「なんスか赤司っち~」
よく見てみるとほんの少しだけ、歩き方に違和感がある。
赤「足、どこか痛めたのか?」
黄「え?あー大したことないっスよ。ちょっと捻っただけっス。」
本人も痛みは殆ど無いと言うし、軽い捻挫のようだ。
しかし、オレでも気づかなかった黄瀬の症状をあんな遠くから見て気づくとは…
黄「赤司っちその子は?」
「あ、初めまして。赤司くんのクラスメイトの雛乃絢です。
今日は見学に来てて…あの、突然偉そうなこと言いますけど黄瀬くんはもう少し長めにストレッチした方がいいと思う…」
黄「…ストレッチちゃんとしてるつもりなんスけど…急になんスか。」
「き、気を悪くしたならごめんなさい。でも、もっと違うストレッチの方が黄瀬くんにはあってると思う…」
赤「どうしてそう思ったんだい?」
「え、えっとね…私のおじいちゃんの家に…あ、おじいちゃん整骨院やってるんだけど、赤司くん達みたいにスポーツしてる人も来たりするの。
来た人の中で足を痛めやすい人ってみんなストレッチが足りてないんだよね。ちゃんとほぐしきれてないから怪我しやすいの。」
彼女がそういうことに詳しいとは知らなかったな。
ますますマネージャーにしたい。