【R18】角砂糖を、もうひとつ【アル戦/ダリューン】
第2章 2
「あっ!あ、ん、んああっ」
「名前、気持ちがよいか」
「は、い……っああっ!耳、を舐めては……っ」
「ちゅっ……ん、布越しでも濡れておるのがわかるぞ……」
ダリューン様の一言に、ぼっと顔から火が出そうな感覚がした。
そりゃあ、そうでしょうよ。
いやらしく柔い部分を舐められて、耳を舐められ聴覚まで犯され、ダリューン様の低いお声に脳まで痺れさせられて。
あまつさえ布越しとはいえ身体の一番敏感な部分をぐりぐりと押さえつけられれば、堪らなくなるのは道理である。
私の初らしい反応をお気に召したダリューン様は、耳を舐めていた口を離し、その唇を私のものに重ねた。
ダリューン様の薄い唇がぴったりと隙間なく重なり、少し離れて、角度を変えまた重なる。
接吻がこんなに気持ちいいものだったと、私はダリューン様と口づけるまで知らずにいたのだ。
口づけの合間にほんの少し口を開けば、僅かな隙間からダリューン様の舌が私の中へ入ってくる。
ダリューン様に舌をからめられて、粟立つ快楽は更に増し、腰を揺らしてしまう。
舌が絡み合って、舌先で弄ばれたかと思うと、また濃厚に絡み合って。
じんじんと痺れていく下半身に、ダリューン様様の膝がぐりぐりと押し付けられ、思わずダリューン様にしがみつく体制となってしまう。
「ん、あっ……ダリューン、様っ」
堪らずその名を呼んでみるも、ダリューン様は愉快そうに眉を上げるのみで、決定的なものはくれようとしない。
ダリューン様は待っていらっしゃるのだ。
私の口から強請り、求めるのを。
「ダリューン様、じ、らさないで、んん、っください、ませっ」
「ならば、申して、みよ…っ」