第2章 2

息ができないほどの激しい口づけの合間に、二人して言葉を区切りながらの会話は何だか滑稽で。
唇を話せばすぐだというのに、なかなかどうしてダリューン様の唇はこうも離れがたいのか。

角度を変える為に離れるのすら惜しくなって、すぐに私からダリューン様の唇目掛けて吸い付いてしまう。

気がついたら私の両の手を拘束していたダリューン様の手は、私の後頭部を包み込むように掻き抱いていた。
くしゃりと少し乱暴ぎみに髪の間にダリューン様の大きな手が差し込まれ、私がダリューン様にもっとと口づけをねだる度に、その手が私の頭を髪ごと撫で付けてくる。

ダリューン様が、喜んでいる。

それがわかる度に、胸の真ん中あたりがそわそわとむず痒いような感覚がして、はしたなくもダリューン様を求めてしまう。

ああ、こんな侍女を、軽蔑なさらないでくださいませ。

「名前、辛い、か？」

「んぅ、はい…っ、ください、ませっ、ふぅ、ん…ダリューン様が、欲しゅう、んん、ございます…っ」

瞬間、ダリューン様の瞳がぎらりと煌めいたかと思うと、考える隙もなく下着の中にするりと大きな手が侵入してきた。

そうしてすぐさま敏感な突起を指先で捉えると、そのまま激しく上下に揺すり出す。

いきなりであまりにも強い刺激に、私は一気に頂点まで上り詰めようとしていた。

「やああっ！ダリューン様、ダリューン様ぁっ！んあ、あああっ」

元より洪水のように溢れて濡れ絞っていたそこは、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて、さらにその音がまた私の身体を熱くさせる。

緩急をつけるようにくるくると円を描き撫でたかと思うと、また激しく擦られたりと。
ダリューン様の攻めに限界だった私の腰はガクガクと小刻みに揺れはじめてしまっていた。

「あああっ、ほんとうに、もうっ、だめえ…っ！果てて、しまいますぅ…！」

「よい、果てろ…！」

ぐちっ！と音を立てたのを皮切りに、ダリューン様の指がさらに激しく突起を擦り付ける。

ぐちっ！ぐちょ、ぐちょっ！ちゅぐっ！

零れ出た愛液が泡立ってしまいそうなほど激しく、強く擦られ、腰全体にじんわりと甘い痺れが広がってゆく。

ああ、きてしまう。

「やあーっ！あ、あああ！ひああっ！んぐ、んんんっ！んんー！」

「んっ、んんっ」