第1章 無愛想な人
チャイムを鳴らしてもでないなら入れって
直哉がいったから入るんだよ。うん
おそるおそる玄関に入る有紀
「す、すみません・・・おじゃまします。
編集者から原稿受け取りにきました・・・。いらっしゃいます?」
・・・・
案の定返答なし
そしてこの部屋荒れて・・・・る
カップラーメンやコンビニのビニールぶくろ
書籍がちらばり
異臭漂ってた
「こ、これはきっついよ
タバコくさいし」
ヒールを恐る恐る脱ぎ
ハンカチを鼻にあて入る
なんか泥棒の気分
そして鍵が開いてることに不審感しかない
「あのー」
廊下には誰もいないし、リビングかな?
----------------------リビングの扉をあけた
「あの・・・・えっ?!」
ここは戦場?
リビングが人の住めるような場所ではなく
ものが散乱している
そこに一人のかわいらしい女性がうつぶせで倒れている
これはまさかの殺人事件・・・
この人かな?
作家さんどんな人だかきいていないし・・・
てか大丈夫なの・・・
「あの・・・すみません。大丈夫ですか?
宮下さんです?」
『・・・うぅ・・・あっ』
「うなってるし、目の隈がすごいんですけど。よかった・・・生きていて。ふぅ
あ、原稿ありますか?」
すると、一気に意識がもどり
『私は先生じゃありません!先生は書籍にいますから・・・もうこんなところきません!それでは・・・』
バタバタと洋服もそろえることなく立ち去った
え・・・どういう状況?!