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無愛想な物書きやさん

第1章 無愛想な人


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お風呂上りに湯冷めしないように、いつもより厚着で。乾かす暇はないから、ポニーテールにして急いで家をでた。








有紀のアパートから
AI’sマンションは徒歩数分の範囲。問題はここから会社まで、電車使って1時間くらいある。
ほんとお人よしだなって有紀は自分にあきれた。







最上階のここか・・・



よし。知らない人と会うからとりあえずきれい目なコーデでヒールも頑張ってる。移動はちょっと辛いけどこの後直哉の会社にも行くんだし気をつけないと。



ピンポーン






「でない・・・」



ピンポーン






「でないんですけ、ど」

どうすればいいの
ここは直哉に電話しなきゃ





『もしもし?いまちょっと大丈夫?』


「あ、どうした?」 

『ここの先生?宮下さんって書いてあるんだけどここであってるよね?チャイムならしたけどでないの』





「あ~、もうそれはいっちゃって直接言ってもらって!早乙女からたのまれたっていって!」

『えっ?!私まだ初対面だよ?』
「俺が保障するから大丈夫。もういい?切るね」


プープー


早いよ切るの。全然頼りにならないじゃない


初対面の人の家に入って、作家さんもびっくりするんじゃないかな・・・
















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