第7章 貴方の一番になりたい
「ニャンニャンニャーン!」
「くううっ!超絶可愛いよにゃーちゃん!新アルバムのにゃーちゃんも神がかりすぎたよぉ!ひゃっふー!!!」
オタク、という言葉をご存じですか皆様。
はい、知らないと言う人は少ないでしょうね。
アニオタ、ゲーオタ、武器オタ、鉄オタ、言い出したらキリがない。
オタクとひと口に言えば、悪い印象がついてまわりますが、ただ一つのものを純粋に愛し極めたいだけと言ったらきこえがいいでしょう。
「あーん!にゃーちゃん!君の為なら死ねるううぅ!」
別にいいんですよ。
2次元だろうが、2,5次元だろうが、好きな物は好きでいっこうに構いません。
今さらやめろだなんて言ったところで、どうしようもないのはわかってるんです。
このピンクメッシュ色猫アイドルオタに...。
皆様どうか、私めの愚痴をきいてやってはくれませんか?
「はーん!次のライブまでに100回は聴かなきゃー!」
わかりますか?
例えば歌の時間が1回で5分としまして、100回聴いたら何分になります?
さぁ、皆で考えよう。
単純計算して500分です。
これを時間合計に直して下さいね。
そうですね、8,33333...以下略続くです。
ということは、四捨五入しまして約8時間です。
え?計算がお早い?
そりゃ、毎回こういう計算をしていたら早くもなるわけです。
虚しくならないか?
そりゃ虚しいわい。
「...チョロ三郎さんや、8時間もの間私を放置する気ではありませぬか?」
「えー?!だから一緒に聴こうっていってるじゃん!すっごいいいんだから!」
よいですか、好きな人にとっての好きな人が歌う曲は極上ですことよ?
けれど、別にそうでもない人にとっちゃただの不協和音でしかありませぬ。
しかも、大事な大事な彼氏との数少ない時間を横取している異性を好きになるとかどこのドMなんでしょうか?
そんな気持ちなどつゆ知らず、ノリッノリで曲を聴いてハイテンションなチョロシコ伝三郎。
せっかくオシャレしてきたってのに、なんだこの扱いは...。