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【おそ松さん】貴女と愉快な六つ子たち

第10章 それでも貴方が好きでした



「十四松ー!おーい十四松!」

呼ばれてくるりと振り返る。
チョロ松兄さんだ。

「どうしたの?なんかぼうっとしてるように見えたんだけど?」

「あはー、なんでもないよ?」

にっこりと笑ってチョロ松兄さんになんでもない素振りをする。
ちょっと邪魔が入っちゃったけど、仕方ない。

「そういえばなんだけど、十四松なんか最近影薄くない?」

「そう?いくら僕でもそんな事ないと思うけど?」

危ない危ない、わかる人にはわかるみたいでちょっと僕も驚き。
まさかチョロ松兄さんが、霊感強いなんて。

ごめんね、透ちゃん。
僕まだ君の事諦めきれないみたい。
正確に言うともう1人の僕が、君を諦められないみたい。

そろそろ帰ってきてくれないと、僕もちょっとしんどいんだけどな。

けど...。

「十四松、なんかお前怖いんだけど」

「え?なにが?なにが?なにがー?」

「あ、いや気のせいか。」


僕が諦めきれないから、もう1人の僕も諦めないんだろうな。

どうしてなんだろう、僕がいたのに君は他の人を好きになって僕を裏切った酷い人なのに。
それなのにまだこんなに、胸が痛いんだ。



ごめんね、今日もまた君の夢に出てきちゃうかもしれないけど...。



こんな僕でごめんね。




透ちゃん


大好きだよ











逃がさないから





君は、どこへ行ったって僕のもの





ーーENDーー
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