第7章 貴方の一番になりたい
私の想い人はとてもイタい。
「Hey!カラ松ガール!今日もサンシャインが眩しいな?ナイスサマーバケーション!oh…サマー!yes!サマー!」
イタいを通り越して、よくわからない。
結局何が言いたいのかというと、今日はいい日だと言うことだろう。
暑いけど、鬱陶しい暑さだけども...。
「そうだガール!この間皆で海に行ってな?全員でサングラスをかけたんだ!そして...」
「どうせ、あんた達童貞の事だから渚のボンキュッボンを眺めてたんでしょ?ド変態」
パラッととくに興味もない雑誌をめくりながらはぁっとため息をつく。
本当、なんでこんなイタいはアホだわ、変態だわの無いを固めまくったニートに恋なんかしてんだろう?
そのわりに松野家に居座るな?
へいへい、すみませんね。
そこまで想ってても好きなもんしゃーないでしょ。
「んー?ガール?ご機嫌ななめかなー?んー?」
やめろ、そのドヤ顔でサングラスを光らすの。
空気をよんでくれ。
一松があんたの格好した時みたいに!
「別にそんなんじゃないし」
なんとなく自分の乳に手を当ててみれば、残念まな板ですけどなにか?
おそ松のあんちきしょうには、「いーじゃん!そんだけちっぱいなら垂れる心配ないよー!」って笑って言われた。
そのあと?
あっ、聞きたい?
へぇ?いいの?2度と戻れなくなるけど。
とりあえず埋めたとだけ言っとくね。
「...男なんてみんなホルスタインが好きなんでしょ?結婚しなよ、お前ら全員、牛とな。」
ぺっとツバでも吐くように言ってやれば、じっと真剣な顔して睨んでくるもんだからうっとなる。
「透、俺の事をどう言ってくれてもいいがブラザーの事を悪く言うのはよせ」
いつものガール呼びはどこへやら、怖い顔してそんな事を言うんだからうるっとくるのはあんまり見ない顔だからだろうか。
「...なによ...なによ、いっつもいっつもブラザーブラザーブラザーって!」
私の方がカラ松とずっといるのにって言いたいけど、皆の方がずっと近くにいる。
羨ましい、こんな結ばれない思いならいっそ私も逸物つけて松野ブラザーズに入りたい。