第2章 貴方の後ろは~おそ松~
しばらくの沈黙の後....
おそ松がぽつりと言葉をこぼす
「俺の初めて奪っといて、コクられてんじゃねーよ」
キーっっという音がして自転車が止まる。
いきなりのことで、私はおそ松にしがみつく
「そうやって俺の後ろでしがみついてろ」
その言葉に私はおそ松のお腹に手を回して、これが返事とばかりにぎゅーっと抱き締めた。
止まらない涙が、後から後から溢れてきて言葉が出てこない。
それでもおそ松の背に顔を埋めながら、必死で想いを伝える。
「好き.... 大好き.... なの.... 」
涙声で伝える言葉がおそ松の耳に届くと同時に
「俺も.... 透が好き」
返事が帰ってきて、また涙が止まらなかった。