第2章 貴方の後ろは~おそ松~
次の日もその次の日も私はおそ松と帰ることはなかった。
私はおそ松を避け続けた。
おそ松のいない空白の時間は、あまりにも素っ気ない毎日だった。
時おり教室の隅でうたた寝をする、おそ松を横目でみながら
あぁ、こんなにも遠かったっけ?
なんてそんなことを考えていた。
カーテンが風にふわっと吹かれて、カーテンと一緒におそ松のさらさらの髪も揺れていた。
私の心のなかもあんなふうに揺れているのだろうか.....
穏やかで心地よい風が少し冷たくなったのを肌で感じる。
秋がそこまで近づいてきていた。