第2章 貴方の後ろは~おそ松~
「ねぇ?おそ松ー」
そんな想いを振りほどきながら、おそ松に話しかける。
「おそ松さー、好きな人とかいないの?」
なんでこんなこと聞いてしまったんだろうとおもった。
石段の周りの草が風に揺らされている。
「いるよ」
短めな一言を聞いた瞬間、息が止まりそうになった。
初めて聞いた、そんなこと
「あ、相手は?」
ここまで聞いてしまったならと思いながら、少しの期待がうまれる。
もしかしたら....
ずっと一緒に....いてくれてるし....
「トト子ちゃん」
........ えっ....
びゅうっと一陣強い風が吹いて
私の言葉をかきけした....