第9章 拝啓愛しい貴方へ
拝啓
夏の暑さも和らいで、少し肌寒い季節になりました。
いかがお過ごしでしょうか。
今年の夏は本当に暑くて汗が止まらなくて、君を待っていたあの駅は影が1つもないから熱中症で倒れました。
その後気づいたら病院にいたから約束の時間まで君の事を待てなかったんだ。
その事を後悔してて、こうして筆をとっています。
早く伝えるべきだったんだろうけど、いざ手紙の前に座ると何から書けばよいかわからなくて本当に情けない限りです。
そうだ、まだ仕事は続けているよ。
けどお給料は全然あがってないんだ、本当に世の中って厳しいよね。
何回かめげそうになる時もあるんだけど、また君に会うためにもう少し頑張ろうと思います。
肌寒くなってきたから風邪とかひかないようにね。
そうだ、次の長い休みは元旦になるだろうから熱中症で倒れる事はないと思います。
今度こそ会えることを祈って。
敬具