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【おそ松さん】貴女と愉快な六つ子たち

第9章 拝啓愛しい貴方へ



「チョロ松!おいっ!おいって!」

せっかく手紙を書いてたのに、この声確実におそ松兄さんだよ。めんどくさい。

襖がスターンと勢いよく音をたててすべる、その少しあとにドタドタとなる足音。

「なに?うるさいな」

「もうやめろってそれ、兄ちゃんさすがに怖いって」

本当になんの事だか全然わからないんだけど、くるりと振り向いて見た兄の顔は真っ青で僕を心配してるように見える。

「何をやめろって言ってんだか、僕には全然わからないんだけど」

「いや、さすがに異常だと思うよ兄ちゃん」

何が異常なのか全然わからないんだけど、そう言えば手紙を書いてたはずなのにペンなんて持ってないや。
なんでだろう?

「いや、もう怖いから!戻ってきて!」

僕の手に持っているのは...?










「ちょっとー!おそ松兄さん!取り上げてくれた?僕のスマホ!」

「いや、わかる。現実でモテないからスマホゲームに固執しちゃうのはねお兄ちゃん痛いほどわかるよ」

え?スマホゲーム?なんて思って手を見たらトド松のスマホが僕の手のなかにあって透ちゃんに手紙を出すって画面に書いてあった。

「またライジング?いやもう、好きなだけライジングしてくれてもいいけど僕のスマホでライジングすんのはやめてくんない!?」

バッと取り上げられたスマホ、画面で透ちゃんっていう僕の攻略相手が微笑んでる。

あーー!!本当に本当にもう!
超絶可愛いよ透ちゃぁあん!

「って、おもいっきり課金してる!!」

目を血走らせるトド松。

「マジで!?いくらいくら?1、10、100、1万円!?やっちゃったねー、これ戻れないやつだわ」

「ふっざけんな、しこ兄貴がぁぁあ!」


その日僕は全裸でトド松にあやまりました。



ー皆さん、スマホを見るのも程々にね✩ー
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