第7章 貴方の一番になりたい
パタパタと階段を降りて、居間に向かう。
ちなみに十四松にぃは私の布団を畳んでくれてる。
今日は特別だよだなんて、にこって笑ってくれたからお願いした。
そのあとものすごい音が私の部屋からきこえてきたのが、不安でしかない。
「おはよう、全くいくつになってもお寝坊さんだね?そんなんじゃこの先やってけないよ?」
居間にいたのはチョロ松にぃだ。
言ってる事は私を注意してるけど、でも...。
「チョロにぃ?求人雑誌逆さまだよ?」
「え!?!」
「チョロにぃこそ確りしなきゃ」
くすくす笑ってみせれば、目線を泳がせまくる。
イタイとこをつかれて困ってるらしい。
「なんて、嘘。本当は頑張ってるの知ってる」
「...透、あ、あれだね!延期しよう!やっぱり朝起きられないと旦那様の朝のコーヒータイムをきっちり用意出来ないだろうし?ほら?なんだったら、僕が透がちゃんとできるまで付き合ってあげるからさ!」
ちょっと恩着せがましい言い方。
あくまでも私の為だといいはりたいようで、時々それがイラッともくるけれど本当はいつも心配してくれてるの私は知ってるんだよ?
「ありがとう、チョロにぃ」
「...透、幸せになるんだよ?」
への文字を逆にして、優しく笑ってくれたチョロにぃ。
もう、チョロにぃが私の事を叱ってくれる時はそうそうないね?
叱られるのは嫌だけど、それはそれでなんだか寂しいよ。