第14章 表裏一体
「あの…私、これをチョロ松に返しに来たの。悪いけれど、あなたから渡しておいてもらえる?」
カバンからタオルを取り出し、彼に手渡す。それを見て、彼も察したように頷いた。
「ああ、構わない」
「そ、それと…トド松はいる?」
「トド松?は、十四松と買い物に行っているぞ」
「あ…そうなのね…」
意外とアクティブじゃない、みんな。ニートのくせに…
仕方ない、もう帰ろう。当初の予定とは違うけれど、おおよその目的は達成したことだし。
「じゃあ、私はこれで…「あっ、待ってくれ!」…?」
踵を返そうとしたところを、カラ松に呼び止められた。
「その…良ければ上がっていかないか。ちょうどおそ松もいるから、君に謝らせたいんだ」
「…へ?」