第2章 作戦決行
「お手をどうぞ、プリンセス…今宵はこのカラ松が貴女を地球の裏側まで「ツッコミ追い付かないからそれ以上喋らないでカラ松!」
ますます…
「…はぁ。気にしなくていいよ。今のうちに行こうか」
「ちょっと待ったぁぁぁ!!」ズザザザザッ「…ちっ」
「一松兄さん、約束は?僕も一緒に行く!」
「あー…んなこと言ったっけ」
「こうなれば実力行使しかないッスね!」「ヒヒッ…後悔するなよ」
訳のわからない展開に…!!
…逃げよう。ここは一旦出直して体制を立て直すべきだ。こいつらが内輪揉めしてるうちに!
「あっれー?どこ行くのかなー?」
「きゃ!?」
え、な、なんで目の前にこいつが…!誰か分かんないけど!
「道案内してほしいんだろ?なんで逃げんの?」
「い、いえ、その…やっぱり大丈夫です、私…」
「まぁまぁまぁ〜遠慮すんなって☆」
っまずい、これはまずい!本能が危険を訴えている!
とりあえず赤いパーカーのこいつから逃げなきゃ!幸い他の5人はまだ争っ…て……
「おっと、そこまでだぜ?」
「まさか、この状況から逃げられると思ってんの?」
「……頭弱すぎ。あんた俺らよりバカだね」
「あはは!通せんぼーっ!」
「あーあ、だから損はさせないって言ったのに。ま、自業自得かな☆」
「…あ…あ…」
じりじりと路地裏まで追い詰められる私。
ゲス顔で見下ろしてくる、かつて¨悪童¨と呼ばれた6つ子たち。
…なんで…
「「「「「「ねぇ……ちゃん♪」」」」」」
なんで
バレてるのよぉぉぉ!!!
…こうして。
13年の時を経たことにより、¨悪童¨から¨悪魔¨にグレードアップした6つ子たちを前に、私の復讐計画は呆気なく頓挫し…
代わりに¨彼ら¨との地獄の日々が、
13年の時を経て、まさかの再スタートを切ってしまった。
…ちょ、ナニコレ。波乱しかないじゃない!!