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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第8章 松野十四松という男





店長をトイレの便器に頭から突っ込んで日頃の鬱憤を晴らした後、私はレジをこなしながらさっきの男性がいつ来るのか気が気ではなかった。


大体なんっでアルバイトの私が面接しなきゃならないのよ!あんのクソハゲ店長め…!


いっそ来る前に上がれればいいんだけど、勤務時間はまだ長いし…店長と私しかいないし店長は私が再起不能にしたしああもう!!


仕方ない、来たら来たで適当に誤魔化して帰ってもらおう。私が休みの日に来てもらえばいいわ!


ガーッ


「失礼します!!!」Σ「!?」


きっきたぁぁぁッ!!?……あれ?


この顔、まさか!


「じゅ、十四松、くん…?」


「はい!十四松です!!」


なぜか野球帽にユニフォーム姿のその男性は、私の予想通り十四松くんだった。


まず電話でコンタクトを取るなんて…油断してたわ。でも今までで一番マシな登場の仕方ではあるわね、比較的に。声はデカいけど。


「ちゃん!なんで僕が十四松だって分かったのー?」


「え、えぇ?順番的に?」


「そっかー!」


にぱっと満面の笑みを浮かべる彼。…ちょっと可愛いと思ってしまった。


「面接!面接やろーよー!」


「は?ちょ、本当に面接したいの?冗談じゃなくて?」


「うん!僕嘘つかないよ!だからね、面接!」


なんでそんなにやる気なの?!瞳キラッキラさせてるし!十四松くんなんだよね?悪魔のうちの1人なんだよね?そうは見えないんですが!


「あー…こ、ここまで来てくれて悪いんだけど、今日はやっぱり「じゃあやきうしよ!!」…は?」


十四松くんはどこからともなくバットを取り出すと、あろうことか店内で素振りをし始めた!


ブンッブンッブンッブンッ「ねっ?やきう!楽しいよ!やきう!!」ブンッブンッブンッブンッ


Σ「ストーップ!?危ない!危ないから十四松くん!店内でバットなんか振り回さないで!!」「うん、分かった!」ピタッ


言えばやめてくれるのね、わりと素直…じゃなくて!


さっきからの言動といい行動といい…もしかして十四松くんって、


実は一番ヤバイ人…!?


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