第36章 一松とハッピーエンド
「んっ…あ…いち、ま…つ…///」
「…はむ…っふ…///」
上の部分から、耳たぶへ…まるで生まれたばかりの動物がじゃれてくる時みたいに、優しく甘噛みされる。たまに強く噛まれたところを舐められて、そしてそれは耳の中まで…
「…ぁ…やぁ、一松…っひゃん…っ…///」
耳の形をなぞるように丹念に舐め上げられ、ぴちゃぴちゃと鮮明に聞こえる水音がさらに羞恥心を煽っていく。
「…お、ねが…もう…っ///」
残っている力で精一杯彼の胸板を押して抵抗すると、ようやく満足したのか彼は舐めるのをやめてくれた。
「…っはぁ…ほら、な?あんたの方が何倍も可愛い」
「…!///」
低い声で囁かれ、全身が小さく震え、体の奥がジンジンと疼き出した。
「耳攻められたくらいで感じて喘いじゃってさ…なんなら、また夜までする?俺は構わないけど」
「〜…!!///」
そ、そんなこと言われたら、もう…っ!
「こ、このドS…!鬼畜!猫!///」
「…最後のって悪口じゃなくない?」
「う、うるさい、バカ!彼女にはもっと優しくしなさいよ!」
「してるつもりだけど。何、不満?」「大いに不満ですっ!」「どこが?例えば?」「た、例えばっ…」「……」「……」
「不満じゃないじゃん」ニヤリ
い、言い返せない…!完全に一松様のペースだわ!
「と、とにかく!もうしませんから!///」
「…そのわりには、俺にしっかりしがみついてるけど?」
「あ…///」
む、無意識…!無意識下の暴走!いつの間にか自ら彼に抱きついてるし!
恐らく顔が熟れたリンゴのように真っ赤であろう私を見て、彼はますます愉快げに口端を引き上げる。
「へぇ…大胆な女は嫌いじゃないよ。あんたってなんだかんだ俺のこと大好きだよなぁ?ヒヒッ」
ひ、否定できない…!大好きだから告白したんだもん!大好きだから今こんなことになってるんだもん!
なにこの私だけ圧倒的不利な地獄のループ!このまま私、また彼に美味しくいただかれてしまうの?!もう何度目?!
でも、でも…!
「じゃ、する?大好きなんだから…いいよな?」
「///あ、はい…抱いてください…!」