第30章 君に捧ぐ誓い【カラ松】※
もう何度囁かれたか分からない、愛の言葉。
彼にしがみついて自ら深いキスをすると、ゆっくりと律動が開始される。
思えば、私の初めての相手は彼だった。1ヶ月くらいしか経ってないのに、もう随分と昔のことのように感じる。
あの時も、今も、私を抱いている時の彼は、まるで狼みたいだ。
ただひたすら本能のままに求められる。けれど、私が嫌がるようなことは絶対にしない、優しい狼。
「あ…あん…あっ…から、まつ…あぁん…あ…っ///」
重なる肌から感じる、互いの体温。熱くてのぼせてしまいそう…
「…んっ、もう…///あっあぁ…!///」
「これくらいでイったのか?俺の知らない間に、随分と厭らしい身体になったものだな…っ」ズンッ「あぁん…っ!///」
子宮に届きそうなほど奥深くまで貫かれ、彼は腰を振るスピードを速めた。貪るようなキスと激しい攻めに、私は何度も絶頂を迎える。
声が嗄れるほど絶え間なく喘ぎ続け、カーテンの隙間から朝日が射し込む頃、ようやく私たちは眠りについた。
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「…例え君がまだ、俺の…俺だけのものにならなくても…俺は君に愛を伝え続ける。…これは誓いだ。いつか君を手に入れるその日まで、諦めないからな、…」
…夢の中で、彼の声が聞こえた気がした。
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