第30章 君に捧ぐ誓い【カラ松】※
「……ん……」
閉じていた瞼を開くと、ぼんやりとした視界に見慣れた天井が映る。
あれ…私、いつの間に家に…なんでベッドで寝てたんだろう。
徐々に記憶が甦ってくる。確か…そう、カラ松と海に行って…
駅に着く頃には夜になってて…朝まで一緒にいようって言われたから、ラブホに行くか行かないかで軽く揉めて、それで結局うちに来て…
二人でシャワーを浴びてから、カラ松と…
そこまで思い出して、一気に頭が覚醒した。
ちょ、今何時?!えぇぇっ日付変わってる!?3時過ぎてるし!
帰ってきたのが20時くらいだったかしら?あ、一応夕飯も食べたからベッドに入ったのはもっと後だけど、それにしたって寝すぎ…!
服着てないし、多分そのまま寝ちゃったのよね…とりあえずシャワーだけでも浴びよう。
なるべく音を出さないように静かにシーツから抜け出そうとする。しかし、それは未遂に終わった。
ぐいっ「きゃっ!」
腕を引っ張られ、起こしかけた体が強制的にベッドに戻される。抵抗する間もなく、そのまま後ろから抱き締められて捕まってしまった。
「…どこに行くんだ?」
「か、カラ松…///」
低く色気のある声で囁かれ、甘い吐息が漏れる。
「んっ…シャワー、浴びたくて…」
「だめだ、もう少しここにいろ」
「すぐ戻るから…」
一瞬体を離され、解放されたと安心したのもつかの間、仰向けにさせられてあっという間に組み敷かれてしまった。
「え、カラ松…?」
「俺はまだ、君を愛し足りない。眠ってしまったから手を出さずに待っていたんだ…その責任を取ってくれ、」
「///せ、責任って、そんな…っん、ぅ…」
有無を言わさず唇を奪われ、口内を犯される。
もし彼と恋人になったら、こんな風に毎日のように激しく愛されるのだろうか。
きっと…私が私でなくなってしまいそう。
「ぁっん…カラまつ…っ///」
数時間前まで愛し合っていたせいか、彼にいきなり挿入されてもすんなりと受け入れ、すぐさま快感が全身を支配した。
「…、愛している」